今回の記事ではSEO対策の基本を初心者の方でも理解できるようにまとめて解説していきます。
これから紹介するSEO対策の基本は、Googleが公式に出している資料である【検索エンジン最適化スターターガイド】に基づいて紹介しています。
SEO対策の基本を怠ってしまうと、各コンテンツから得られる効果は薄くなってしまうので、しっかり対策が必要です。
一方で、世の中に出回っているSEO対策の中にはGoogleが良しとしていない対策もありますので、そういった対策をしないためにも、Googleが公式に出している基本をこの記事でしっかりと押さえることをお勧めします。
1:SEO対策とは?

SEO対策とは(Search Engine Optimization)の略称であり、日本語では検索エンジン(Googleなど)を最適するという意味と訳されます。SEO対策で重要なのはこの「最適にする」という部分です。
検索順位ばかりに囚われてしまい、検索エンジンを欺こうとして裏技を使う方も中にはいますが、そのような手法はGoogleが推奨していない手法であるケースが多い為、欺こうとする手法はリスクが有るだけでなく、「本当のSEO対策」とはいえません。
このようなGoogleが推奨していない手法の事を「ブラックハット」と呼びますが、実際にはこれらの方法を用いる事によって、検索エンジンで上位表示される事はあります。
しかし、近年はGoogleもブラックハットの手法に対して対策しており、いつかはその方法が無効になってしまう日がきます。そして、単に無効になるだけで無く、最悪の場合にはペナルティとなる場合もあるのです。
そのため、長い目で見ると結局はSEO対策をしっかりと取り組んでいくのが1番の近道だと言えるのです。
また、検索エンジンで上位に表示されるかどうかは、Googleの中に入っているGooglebotというクローラーがサイトを正しく見れるかどうかという点もポイントとなります。
GooglebotはAIですので、AIが理解できるようにサイトを作っていくことが重要だと言えます。
2:本当に役立つ資料はこれが絶対!Google製「検索エンジン最適化スターターガイド」
SEO対策に関する情報はインターネット上でも書店でも集めることは簡単です。しかし、あらゆる情報が出回っているため、何から優先していけばいいのかしばしば混同してしまいます。
そこででは、絶対に読むべきお勧めの情報をピックアップしました。それが、「検索エンジン最適化スターターガイド」です。
サイト:
https://support.google.com/webmasters/answer/7451184?hl=ja
このスターターガイドは検索エンジンの大本である「Google」により制作されているので、他のどの情報よりも信憑性が高いと言えます。
Googleが制作しているものですので、SEO対策に関わる人は必ずと言っていいほど、読んでおいた方がいいものですので、是非一度読んで欲しいと思います。
しかし、時間の関係上、なかなかチェックできないケースもあるでしょう。そこで、この記事では、Googleの記載しているポイントを分かりやすく解説していきます。
3:Googleからの11のアドバイス

Googleからのアドバイス1:適切なぺージタイトルを付けよう
ページタイトルは検索エンジンでもトップに表示されるもので有り、多くの人がこのページタイトルを元に、そのページをクリックするかどうかを検討しています。そのためこのページタイトルは非常に重要です。
スターターガイドの中に文字数についての記載がなかったので、こちらで記載の方を行います。ページタイトルの理想の文字数は「30字程度以内」が適切であるとしています。
実は30文字程度というのは、あらゆるデバイスでも30文字はページタイトルが表示されるため、30文字程度を根拠としています。
というのも、Googleの検索結果では、様々なデバイス(パソコン、タブレット、スマホ)によって表示される文字数が変わってしまうからです。そこで弊社が導き出したどのデバイスにも表示されやすい字数が30文字だったのです。
Googleからのアドバイス2:欲張りすぎない
次のポイントはコンテンツ制作の際に欲張りすぎないことです。よくSEO対策を意識しすぎるあまりに、様々なキーワードを埋め込みすぎて何を伝えたいのかわからない記事を見ます。
こちらに関してはGoogleも”titleタグに不要なキーワードを詰め込まないという記載をしているほどです。そこで我々の提案は、「狙いたいキーワードにサジェストを入れて対策する」というものです。
注:サジェストとは?サジェストはGoogleなどの検索サービスで検索する際、ワードを入力した際、次にでてくるであろう文字を予測することができるというものです。
このサジェストを使ってキーワードを抽出していきましょう。目安としては1ワードにつき、1記事を書くというくらいが良いです。
あまり詰め込みすぎるとそれはそれでリスクにもなるし、伝えたい内容も散らかってしまうので先ほど行ったことは意識してください。
結局の所は、「キーワード」ばかりを見てしまうと、ついキーワードを盛りだくさんにしてしまいがちです。ユーザーの気持ちになって、コンテンツを制作するようにしましょう。
Googleからのアドバイス3:”descriptionメタタグを活用する
2つ目はdescriptionメタタグ(通称メタタグ)です。
メタタグとは読者の目に触れるようなものではなく、検索エンジンに概要を伝える役割を果たします。Googleの検索結果にタイトルの下に出てくるそのページの事を解説している数行の文章があると思います。
その文章の中身を指示するモノがメタタグです。descriptionメタタグに記載したものが検索結果に表示されるので、コンテンツに関連のないメタタグは記載しないようにしましょう。また、このメタタグでの記載は一般的な文章ではなく、コンテンツの概略などを記載したものになります。
引用
Gooogleからのアドバイス
ページの内容に関係のないdescriptionメタタグは書かない 、「これはウェブページです」「花についてのページ」などの一般的な文章にしない、キーワードだけで埋めつくさない、descriptionメタタグにページの内容をすべてコピー&ペーストしない
descriptionメタタグについては、SEO対策を実際に取り組んでいる人でも勘違いしてしまうぐらいなので、しっかり確認してください。そして、ポイントと言えるのはこのメタタグの文章を読んで、ユーザーがクリックしたくなるかどうかです。
Gooogleからのアドバイス4: サイトの全体や大部分に同じdescriptionメタタグを使わない
この「サイトの全体や大部分に同じdescriptionメタタグを使わない」ということは、意識しない間にやってしまっていることが多いのですが、避けるべき点だといえるでしょう。
しかし、ついやってしまっている人が多いのですがなぜ、多いのでしょうか?それはサイトの管理をする場合、1000〜2000ページ等の大規模なサイトになってしまうと慣れてきて、同じものを使い回ししてしまうことが多いというシンプルな理由です。
ここでもGoogleはそうならないようにと注意喚起しています。
引用
Gooogleからのアドバイス
もし、サイトが数千、数万のページにも及ぶ場合には、 descriptionメタタグをすべて手作業で記述するのは現実的ではないでしょう。この場合は、各ページ のコンテンツに沿った description メタタグを自動的に生成するという方法もあります。
続いて⑤、⑥をまとめて解説します。
Googleからのアドバイス5:URLの構造を改善しよう
Googleからのアドバイス6:ナビゲーションをわかりやすくしよう
この2つはサイトの構造に関する事になっており、若干、専門性の高いものになっています。URLの構造やナビゲーションはできるだけわかりやすくしましょう。
特にディレクトリ構造はわかりやすく簡潔にすることが大切です。なぜならこれはユーザーとロボットのためになるからです。ディレクトリ構造というのはサイト名の後ろにあるものです。
(例)
google.co.jp/ここを分かりやすく/***.index.html
注意点として、Googleからピンポイントで以下の点を指摘されている為、避けましょう。
・長すぎるURLにしないこと
・キーワードを過度に使ったファイル名にしないこと
引用
Gooogleからのアドバイス
不要なパラメータやセッションIDを含んだ長すぎるURLは使わない “page1.html”のような一般的なファイル名を選ばない “blume-gift-blume-gift-blume-gift.htm”のようにキーワードを過度に使わない
以上の点については意識しておくことが重要です。
Googleからのアドバイス7:質の高いコンテンツを提供しよう
質の高いコンテンツを作ることで自然に認知が広がるとGoogleは考えています。
良いコンテンツに出会ったユーザーは、口コミなどで情報をシェアしたり、他の人にオススメしたりする習性があると考えている為です。
この状態になることが、【ユーザーとGoogleの双方において、サイトの評価を高める要素となります】とGoogleでも記述されています。ここで注意すべきは自然に口コミによるシェアで検索が上がっていくのではないということです。
Google側は当然、これが要因で検索が上位に表示されていることを知っています。さらに、Google はコンテンツの質が高くないと、上位表示させることはないと断言しています。だからこそ、コンテンツの質を先んじて改善していくことをお勧めしています。
Googleからのアドバイス8:適切なアンカーテキストを書こう
アンカーテキストはよく青地で表示されている、リンク先の内容を解説しているテキストです。
適切なアンカーテキストとは、リンク先の内容がわかりやすく、内容と齟齬がないものが適切なものだといえます。
Googleからのアドバイス9:画像の利用を最適化しよう
Googleからのアドバイス10:見出しタグを適切に使おう
例えば、画像を1つのディレクトリにまとめたり、1つの画像にalt属性をつけていくとよいです。これは画像が表示されない場合に代わりに表示されるものです。近年ではユーザビリティ、音声の読み上げの際にも使われているものなので軽視しないようにしましょう。
これらは h1h2と言われているタグのことです。見出しタグ自体は注意事項が多いので注意が必要です。
<Googleからの注意事項>
ページ内で見出しタグを使いすぎない ページにあるすべての文章を見出しタグに入れない 見出しタグを構造を示すためではなく、スタイルを整える目的で使わない。
Googleからのアドバイス11:robots.txtを効果的に設定しよう
robots.txtとはGooglebotに指示するファイルのことで、Googleに表示されたいのかされたくないのかを指示するものです。
これを効果的に設定することで、より良いものを作ることが可能になります。
4:Googleの使命

ここまでがGoogleのスタータガイドにのっとり、そこでは解説されていないことまでを踏まえて、SEO対策の基本のポイントについてまとめてきました。今まで紹介されてきた内容はGoogleのこの言葉に集約されます。
Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすることです。
Google
ここでは「情報を整理する」という概念がポイントです。この文面がGoogleとしての基本的な方針であり、それを行えるようにすることが使命です。
それと同時にWebを作成する側の我々も、これをサポートしていく側であるということを忘れてはいけません。
よく、いかにGoogleを欺いて上位検索されるのかについて力を注いでしまう方もいますが、Googleの使命と協調してくことが作成者側の使命です。なので、Googleが情報を整理しやすくすることを前提にしながらコンテンツを作っていきましょう。
この記事を見た上でGoogleのスターターガイドを読めば、SEO対策に対する苦手意識も薄れ、SEO対策の見方が変わってくるでしょう。