インターネットでSEO対策等を調べると様々な情報が出てきます。
自分でできるような対策も紹介されていますが、SEO対策の業者も沢山あり、検索上位に表示させてくれるようなサービスも様々なものがあります。
しかも、その SEO対策の価格などについても、安ければ数千円からスタートできるようなものから、価格表示がないものを問い合わせてみると、数百万円〜というようなものまで様々なサービスがあります。
この記事では、それぞれのサービスに関して、どのような違いがあるのか、
そして、それぞれの費用の相場なども含めて解説していきます。
1:そもそもSEO対策とは?【基本】

そもそもSEO対策とは何か。
言葉の定義としては、Search Engine Optimization(検索エンジンの最適化)の頭文字を取ったものを意味します。
つまり、Googleなどの検索エンジンに向けて「最適な状態にする」ことがSEO対策となります。
ここでポイントなのが、「最適」という言葉です。
つまり、「欺いたり」「偽ったり」してはいけないということを指しています。
また、このSEO対策については、全てがお金がかかるように勘違いしている人もいますが、実はそうではありません。
実はSEO対策というもの、そのもの自体は「無料」もしくは「安価」で出来るものがほとんどです。
また、検索エンジンの最大手であるGoogleがそもそも「 SEO対策に関するスターターガイド」を公表しています。
検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド – Search Console ヘルプ
つまり、この方法を使えば本質的な対策を無料で行うことができます。
では、なぜGoogleの資料をもとに無料で出来るはずのSEO対策に関して、こんなにも「有料」のサービスが多いのでしょうか?
それは、無料でできる対策が「本質的」であるがゆえに、なかなか簡単には実現できないためです。
例えば、Googleのマニュアルにはよく「人を引きつける有益なコンテンツを作成」と記載されています。
人を引きつける有益なコンテンツを作成すれば、上位に表示される等です。
しかし、Googleのマニュアルには「人を引きつける有益なコンテンツ」がどのようなものか、具体的には記載されていませんし、作り方も記載されていません。
そこで、見よう見まねで「人を引きつける有益なコンテンツ」であろうものを作成しても、検索結果が上位に表示されず、SEO対策に関して挫折している人が多いのです。
だからこそ、この「人を引きつける有益なコンテンツ」を作る手伝いをしてくれるサービスでは、有料のSEO対策サービスが主流となっています。
ただし、全ての有料の対策サービスが「人を引きつける有益なコンテンツ」の作成のサポートをしてくれるわけではありません。
次の章ではその有料のSEO対策サービスのパターン・種類を解説していきます。
2.有料のSEO対策サービスのパターン・種類
SEO対策サービスは大きく分けて4つに分類することができます。
もちろん、完全に分類するものではなく、複数に当てはまるケース、サービスの紹介では記載していないものの実は当てはまるケースなどもあります。
ここでは、SEO対策サービスを細かく4つに分類していきます。
そのサービスがどの型に分類されるのかをイメージしつつ選ぶことで大体のパターンや相場なども想像できるようになるでしょう。
2-1:成果報酬型SEO対策(費用の目安:1キーワード:1000円〜5000円/1日、月20万円〜50万円

ある意味で最も分かりやすいのが、この【成果報酬型SEO対策】でしょう。
SEO対策が実際にうまくいったときにだけ報酬を支払う形のサービスです。
契約の際に定められたキーワードで何日間上位に表示されたのかなどで金額や支払いの有無が決まります。
成功報酬ということで当然成果が出ない場合には費用が発生しないため、比較的気軽に利用しやすいものですが、このようなサービスに関しては注意点もあります。
※注意点:ブラックハットの手法
業者からすれば、成功しなければお金を貰えない訳ですから、多少、リスキーな手法でも成果を出したいと考えます。
そこでいわゆるブラックハットと言われる、Google側がやるべきでないと警告している手法が使われる可能性があります。
ブラックハットの手法が使われているかどうかを判断するのは、専門的な知識も必要となる上、それを誰がやったのかまでは突き止められなケースもあります(外部対策の場合は突き止めることは実質不可能)。
また、成果報酬型の会社はSEO対策として何をやったかを開示しない会社が多く、開示したとしても開示したもの以外に何をしたのかは答えてくれない場合が多いのがリスクです。
実は、ブラックハットを使われた場合、短期的には順位が上がるケースが多くなっています。
評価のプログラムを欺く訳ですから、通常の対策よりも目に見えて効果がでやすいのです。
しかし、それも長くは続きません。
Googleの順位を決める仕組み(アルゴリズム)において、ブラックハットの手法を見つける仕組みがありますので、それに該当してしまえば、逆にGoogleからペナルティを受けてしまいます。
その場合、そのサイトの評価が一気に下がってしまい、今まで上位表示されていっても、順位が下がるだけでなく、最悪の場合あらゆるキーワードから検索されても表示されない「Google八分」になってしまう可能性があります。
もちろん、そうなったとしてもそのような業者がなにか保障をすることはありません。
そして、「Google八分」の状態になってしまった場合には、最悪の場合はサイトを一から構築しなければならなかったり、過去のブラックハットの手法を全て解消しなければなりません。
これには、かなりの工数と知識が必要となってしまうのです。
成果を出すためにリスクを犯して危険な手法を使われる危険性は成功報酬型のサービスを行う会社では高く、そのためこのようなタイプのサービスは我々の視点からは見返りに対してリスクが多すぎる、避けたほうがいいサービスと考えています。
2-2:外部対策(リンク対策など)※(費用の目安:1リンク:1000円〜10万円)

比較的的安価な手法となっています。
また実は、2−1で解説した「成功報酬型のサービス」の中身でも用いられている手法となっています。
即効性が高く昔から用いられていて、現在でもよく利用されるこの手法ですが、我々はおすすめしていません。
また、この手法を我々が用いることは100%ありません。
なぜ我々がこの手法を避けているのかといえば、Google側が明確に以下のような記載をしているためです。
【避けるべき方法:
PageRank の獲得を目的に別のサイトからリンクを購入する。】
https://support.google.com/webmasters/answer/7451184?hl=ja
この「PageRank 」というものは現在は運用されていないのですが、それでも、現在においても、別のサイトからのリンクの購入は推奨されていません。
推奨されていないわけですから、Googleからペナルティを受けてしまう可能性は十分にあるといえるでしょう。
また、万が一、既にペナルティを受けてしまっているという場合にも、我々はペナルティの解消からの支援が可能ですので、いつでもご相談ください。
ただ当然ながらペナルティは受けないのが一番です。
このようにリンクの売買は危険なので避けるべきですが、リンク自体は重要な考え方でもあります。
良質なコンテンツを作りリンクをつないでいくことはサイトの価値を高めるためのいい方法ですし、実際にGoogleのスターターガイドにもそのような記載があります。
このリンクの重要性が非常に高かった昔に比べて、現在では重要性は下がっています。しかしこれは今でもも有効な手法ですので、自然にリンクが増えるようにしていきましょう。
2-3:内部対策(タグの見直しなど)※(月額10万円〜30万円)
ホームページの中身そのものの見直しのことを内部対策と言います。
この内部対策は、我々のサービスでも取り入れている手法の1つです。
ホームページを作った時に業者に「SEO対策をしてもらった」から内部対策は、出来ていると考える方が非常に多くなっています。
しかし、実際に中身を見てみると、業者側の SEO対策が不完全であったり、納品されたとにはき内部対策がしっかりとされていても、記事を追加する際に、ホームページのSEO対策の機能を使いこなせず、内部対策が漏れてしまう場合があります。
この内部対策は非常に細かく、一つひとつを見ればそこまで重要ではないものが多くなっています。
そして、即効性もそこまでありません。
しかし、Googleがサイトを巡回しているロボットが正しくそのサイトの中身を見るためにも、この内部対策の見直しが非常に重要となります。
ぜひ見直しを行っていただき、うまく機能していないと思われる場合はご相談ください。内部対策は我々もおすすめしている手法です。
2-4:コンテンツマーケティングのSEO対策(1記事3万円〜10万円 月額20万円〜上限応相談)
我々が最も重視している手法がこの「コンテンツマーケティング」です。
SEO対策において、やはり一番大事なことは良いコンテンツをしっかり作ることだと我々は考えています。
Googleがおすすめしていない手法で成果を上げたとしても、随時Googleは検索エンジンの仕組みであるアルゴリズムをアップデートしています。
そして、そのアップデートのタイミングで一気に対策をされて検索順位を落とすケースも考えられます。
一方Googleの勧めている手法で成果を出している場合、それでペナルティを受けることはかなり少ないはずです。
そして何よりも良いコンテンツを作ることでユーザーにとってもメリットが有りユーザーを自社のファンにするといった根本的なアプローチが見込めるという意味でも総合的にメリットが大きいと言えるでしょう。
当社としてはSEO対策の会社がどの型のサービスを提供しているのかをしっかり把握した上で選ぶことををおすすめします。
3.「何をすれば良いのか」とお悩みの方へ〜SEO対策の方法

ここまでSEO対策がどのようなパターンに分かれているのか説明してきました。
この記事を読まれている読者の方は「サービスに違いがあるのはわかったけど何をすればいいのかがわからない」という方が多いのではないでしょうか。
また、SEO対策について解説しているサイトは他にも様々ありますが、「それぞれの会社のおすすめのプラン」ばかりを紹介されていて、「実際に自社には何が合うの?」と思われているかもしれません。
どのサービスも「検索順位を上げられます」「どんなサイトでもOK 」「実績豊富」と書かれているだけだと、選びようがないでしょう。
そして、実際にこのような、良いところだけを見て、サービスを選ぶのでは良くないと我々は考えています。
SEO対策と一言で言っても、どのような状況にも効果を発揮する万能薬のような対策やサービスは存在しません。
サイトの規模や段階、時流やその時の状況によって必要な対策は大きく異なります。
おすすめや実績などの業者ありきの選び方ではなく、自社の状況を踏まえた判断が必要です。
そこで、ここでは、置かれている状況や事業規模、ニーズなどの異なるそれぞれのケースの条件にマッチしたサービスを個別に示していきます。
3−1:コンテンツがまだ少ない企業様にオススメしたい内容!
サイトは作ってみてものの、コンテンツがまだまだ少ない、という企業の方には、コンテンツの制作やどのようなコンテンツを作っていくかのプランニングを一緒に行っていきます。
このような状況の企業様には、我々のサービスにおいてはBtoB関連のコンテンツマーケティングをやっていきたいというケースですとマッチすると言えます。
やはり、サイトの運営においては、コンテンツの制作が肝となります。
そこで、そのコンテンツの制作における強みのある業者を探すと良いでしょう。
基本的には我々はBtoBに強みのある会社なので、BtoB関連のコンテンツマーケティングに力を発揮するホワイトペーパーの作成を一緒に行っていくことが多いです。
BtoBでは顧客も日々調査を行っていますので、求められるもののレベルが高くなります。
その分どうしてもコスト感は高くなってしまいますが、ライターの厳選から業界の調査やレビューまで万全のバックアップ体制で行っていく割には少数精鋭ということで他社に依頼した場合の同じようなクオリティのものに対しては安く行っています。
「何でもできる」というような企業はやはりあまり利用しない方がいいでしょう。
自社の強みをしっかりと有しているコンテンツの制作会社と一緒に作成していくといいでしょう。
<プロライターの強み>
BtoB:◎
BtoBtoC:◎
BtoC:△
3−2:コンテンツは社内で体制できている(はずだ)が、コンテンツ依頼orサイトの見直しを行いたい
このケースでは、コンテンツの制作の体制ができている場合のSEO対策のサービスとなります。
この場合に関しては、「コンテンツの質」をどこまで重視するのかで依頼するサービスを変えていきましょう。
コンテンツの量を重視し、単に消費されるニュースのようなものを大量に作る場合、安価な記事制作の仕組みが重要となります。
この点に関しては、我々はあまり行っていません。
クラウドソーシングの運営会社にもこのようなサービスがあるので問い合わせをしてみると良いでしょう。
何度も繰り返しますが、やはり「何でもできる」と言っているようなコンテンツ制作会社には、依頼しない方が無難です。
なぜかというと、何でも依頼を受けることによって、その依頼の中でもナレッジが全く貯まらない上、特化した経験を得られないためです。
ちなみに、余談ですが、我々としても「安価な記事制作の仕組み」を構築することは可能です。
ただし、我々のマーケティングチームにとって「安価な記事制作の仕組み」を構築する事での新しい気づきやノウハウを、他の質の高いコンテンツ制作のプロジェクトにおいてあまり活かすことが出来ないため、基本的には受けないようにしているのです。
ノウハウや経験は簡単には身につきません。
だからこそ、サービスの提供会社についても、何でもできるような会社ではなく、特化している会社を選びましょう。
また、コンテンツは社内で体制できているケースで我々がサポオートできるのは、サイト・コンテンツの改善業務です。
既存のコンテンツを改良し、高クオリティのコンテンツをどうやって作っていくのかのノウハウをお伝えさせていただき改善を目指します。
既に、コンテンツ作りの体制が整っている場合、その仕組みを完全に変えなければならないケースもありますので、むしろ「コンテンツが少なく体制ができていない」ケースよりも大変かもしれません。
Googleが求めている「人を引きつける有益なコンテンツ」がどういったものなのか、
今までの記事の作り方では「人を引きつける有益なコンテンツ」が作成出来るかどうかを分析し、「人を引きつける有益なコンテンツ」の作成のサポートを行います。
ここで、「人を引きつける有益なコンテンツ」とそうでない記事の違いのイメージを簡単にご紹介します。
まず、単にインターネットに転がっている情報を繋ぎ合わせるような記事は「人を引きつける有益なコンテンツ」ではありません。
また、フリー素材集の写真をそのまま記事内に挿入するような記事も「人を引きつける有益なコンテンツ」ではないのです。
ユーザーが「お金を払ってもいい」と思えるような記事こそが「人を引きつける有益なコンテンツ」です。
書籍レベルのクオリティを目指しましょう。
記事の中に挿入する写真についても同じです。
デザインにもこだわり、写真1つとっても自社で撮影したり、デザインしていくべきでしょう。
我々はSEO対策においてもぐっと目を引くようなデザインを重視していくべきと考えています。
3−3:コンテンツは完璧だけどSEOが上手くいかない… サイト全体の見直し?or依頼しないorそもそもコンテンツは大丈夫?
このケースでは、非常に判断が難しいので、まずは問い合わせ頂きたいです。
本当にコンテンツの内容が完璧の場合には、そもそもその分野に興味を持っている人口、ユーザーが少なすぎるのかもしれません。
その場合はある意味で仕方ありません。
ニッチな分野で圧倒的なトップを目指すべきでしょう。
そして、その場合には、我々がお手伝い出来ることはそこまでないかもしれません。
ただ、細かな対策などはできるかもしれませんので、応相談となります。
逆にコンテンツが完璧と思っていても、そうではないかもしれません。
その場合には我々がお力添えを出来る点もあるでしょう。
良くあるのがコンテンツの中身はオリジナリティーが高く、非常に役立つものとなっている一方で、SEO対策のことを一切考えておらず、タイトルの付け方も流入のことを考えていないケースなどです。
コンテンツのクオリティそのものは高く、有益ではあるのですが、読んで欲しい読者まで情報が届かない場合です。
そういった場合は我々がSEO対策によって、ユーザーに届ける形にも出来ますし、必要に応じて、広告やSNS運用なども行いますので、お気軽にお問い合わせください。
4:SEO対策って依頼したら費用っていくら掛かるの?〜まとめ〜
SEO対策についての価格は、ずばりいくらです!と言えるものではありません。
どこまでやっていきたいかは各企業によって異なるため一概には言えませんが、Googleがおすすめしていないブラックハットなものを除くと、人間の手で行う地道な手間がどうしても必要なものになります。
例えば検索結果のタイトルの下の表示されるメタディスクリプションはページごとに文面を変えたほうがいいと言われています。
そこで考えていただきたいのは、コピペや自動的にページの内容を要約するようなシステムは簡単に行えます。
ただ、効率的に要約すればいいのではなくユーザーがクリックしたくなるような文言を作るとなると、AIの自動入力にはまだまだできない現実があります。
そういう意味で言えばページごとにふさわしいディスクリプションを人間の頭で考えていかないといけません。
ユーザーの動向を常にウォッチしながらユーザーに役立つ情報をこつこつ出していくとなると人件費はかかってしまいます。
大前提としてちゃんとSEO対策をしていこうとすれば正社員一ヶ月分くらいの人件費はかかるのが当然です。それを大幅に下回る場合にはどこかで手抜きをしていると考えるのが自然です。
それだけの人件費はかかると思っていただきたいですし、それはプロだからかかるのではなく、社内で行う場合には社員が勉強するコストが更に追加でかかると思っておいてください。