この記事は、これから記事の外注をしていこうと思っておられる方や既にコンテンツマーケティングなどを行っている方を対象とした記事です。
基本的な内容が多く含まれてはいますが、以外と発注する際には、漏れている観点なども記載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、相場感を把握しておかないと予算を無駄にしてしまったり、想像以上のコストが掛かってしまうことになってしまうため、この記事で記事制作の相場感および相場がどのように決まるかのメカニズムを解説します。
記事制作は定価が決まっているものではないため、相場感をしっかりと掴んでおくことは非常に重要と言えます。
それでは、早速、解説をしていきいましょう!
1.記事制作の相場はどうなっているのか?

相場に関しては、以下の公式が原則になります。
依頼の内容×依頼の専門性×ライターのレベル=記事制作の相場
これによって記事の制作費用が算出されます。
意外と多くの方が【ライターのレベル】だけを相場として考えているケースが非常に多いのですが、
依頼の内容・依頼の専門性にも注意が必要なのです。
逆に言えば、依頼の内容・依頼の専門性を工夫すれば、同じライターであっても安価に依頼することも可能となるでしょう。
また、記事の制作における単価の決まり方は、主に1文字単位のものと記事単位のものの2種類存在しています。
1文字単位のものであれば1文字1円から5円程度が相場になります。
比較的低クオリティなケースや、経験の浅い方の場合1円前後になるケースが多いです。
一方でSEO対策などについても実績を保有している場合には、3円〜5円程度といなっているケースが多くなっています。
1−1:クラウドソーシングのサービスを活用する場合
クラウドソーシングなどでライターに依頼する場合、実際に支払う金額と彼らライターが受け取り金額には、差があり、表記もサービスによって異なります。
例えば、サービスによっては「1文字3円」と決まっている場合でも、実際に1文字あたり3円だけを支払えばよいサービスもあれば、「1文字3円」に加えてシステムの手数料などを発注者側が支払うケースもあります。
その場合は20%前後が相場になるため、「1文字3円」の場合、システム利用料を加味すると「1文字3.6円」程度支払わなければならないうケースもありますので、注意してください。
1−2:記事制作の専門会社に依頼する場合
記事の制作会社を通した場合の相場は、大体1文字あたり1円から10円程度になります。
記事制作専門の会社だと割高なケースが多いのではないかと思われるかもしれませんが、記事制作専門の会社であっても、割安な価格で記事を量産するケースがあります。
ただ、やはり金額面が割安であればあるほど、実際にライティングに掛けられる時間やライターのクオリティはどうしても下がってしまいます。
こういった記事については、アフィリエイト目的であったり、一昔前に流行った被リンクを集めるサービスで活用するサテライトサイトと呼ばれる、中身の無い記事を制作するときに使うケースが多くなっています。
そのため、実際にユーザーである人間が読んだときに、何か参考になったりプラスの感情が起きるような記事ではないケースがありますので、注意しましょう。
しかし、ここでポイントとなるのが、「料金が高ければクオリティーが高い訳ではない」ということです。
もちろん、金額が高ければ良い記事・クオリティの高い記事ができあがる可能性は当然高まります。
ただ、全てがクオリティが高い訳ではないので、依頼する会社にいついては、しっかりと見分けていきましょう。
この記事の下部では、クオリティの高いライターや会社の見分け方も解説していますので、合わせてご覧ください。
2.なぜ、費用に差があるのか?費用が決まる要因とは?

改めて、記事の執筆の費用がなぜ、安いものは1文字あたり1円と安価なのに対し、高いものでは10倍以上と、かなり幅の広い相場になっているのでしょうか。何がこのような差を生むのでしょうか。
その点を解説していきたいと思います。
記事の費用が決まる要因1:ライターの質による差
1つ目の要因はライターの質による差です。
そして、この要因が最も大きなポイントとなります。
実際に、記事を執筆するライターの実績や経験などにより価格は大きく左右されます。
クラウドソーシングなどではその人の実績の数もHP上に表示されているだけでなく評価もついているため、ある程度実績がある人ならその分価格も上がりますし、まだまだ始めたばかりであったり実績のないライターは受注量を稼ぐために価格を安く設定している場合が多くあります。
ただ、クラウドソーシングの評価は得てして高くなりやすいという点にご注意ください。
発注者が無用なトラブルを避けたいため、あまり良くなくても「良い評価」をつけて、その後にその人には再依頼しないというケースが非常にい多くなっています。
また、1文字1円程度であれば、1時間1000文字打ったとしてもシステム利用料などを考えると、コンビニのアルバイトより安い報酬しか得られないと考えられます。
そのため、どうしても品質にこだわるよりもなるべく沢山のものをこなそうとしてしまいます。
そして、その結果、クオリティが低くなってしまうのです。
一方で、記事制作会社の場合1文字あたり10円を超えるような高いものもあります。
なぜそのように高価になるのでしょうか。ライターの実績が豊富というのもありますが、記事の内容をしっかりと企画し、完成したものをしっかりとダブルチェックしていくため手間が多くかかるからです。
支払う側からすれば1文字あたり10円というのは非常に高価であると思われるかもしれませんが、ウェブマーケティングの知識のある人間が事前に分析を行い、スキルのあるライターと随時チェックや手直しを行いながら記事を制作していくと考えれば決して高すぎるとは言えません。
また記事制作会社の場合、ライターから納品された記事を社内で最終チェックにかけ、最悪の場合クライアントに納品しないという決断を下すことがあります。
この場合ライターへの支払いは行っていますので損をすることになりますが、本当にクオリティの高いものを納品することで信頼を得ている場合には、損害を被ってでもクオリティを担保するケースがあります。
記事の費用が決まる要因2:依頼する内容の違い
特にこれからコンテンツマーケティングをやっていこうと思っている企業においては、記事執筆の業務を外部に依頼しようとする場合、この観点が漏れてしまう場合が多くあります。
記事執筆、コンテンツの制作なんて、ただライティングをすればいいだけでしょ?
と思われるかもしれません。
しかし、実際に、コンテンツの制作を行う際にはそれ以外の業務も含まれているのです。
そして、それを実際に誰が行うのか、どこまで力を入れるのかによっても費用面が異なっていきます。
具体的な記事制作に関連する費用・タスクの一覧は以下のとおりです。
SEO対策の分析費:記事の企画・構成の作成費用、記事の構成内容の制作費:どんな記事を作成するのか、キーワードや文章の構成、流れなどを作成
調査取材費:調査に関わる費用やインタビューなどを行った場合に掛かる費用
画像関連費 :記事内にオリジナルの写真や写真の加工に関する費用・あるいはイラストや表などの作成費用
これらのタスクをどこまで重視するのか、誰がやるのかによって記事制作の費用は大きく変わってきます。
特にSEO対策の分析や記事の構成に対する費用は専門のノウハウが必要なだけでなく分析力も必要になり、更にかかる時間工数も大きいです。
ちなみに、SEO対策のプロである我々から見ればSEO対策というのはツールを入れてその指示に従えば簡単にできるというようなものではなく、むしろかなり労力の掛かる視覚化かされにくい業務が多数含まれているのが、SEO対策といえるのです。
編集注:
SEO対策については、詳しくは別の記事でも解説しているので、そちらをご覧ください。
ここでは簡単に導入部分だけを解説します。
SEO対策のキーワード調査や大まかな概要などを調べるのは自動的に調べることも出来ます。
しかし、既存のお検索家かで上位に表示されているコンテンツがユーザーにとってどういった内容であるのか、ユーザーの心情面も調査しようとすると、やはり競合分析も行わなければならず、どうしても時間がかかってしまうのです。
このように、SEO対策なども想定して、クオリティを追求すればそれだけ費用が大きくかかってしまいます。
そして、ここで要注意なのが、SEO対策をどこまでやるのかという点については、企業によってもその深さが異なる点です。
特に安い価格帯のライティングをしている会社や安いライターの中にはSEO対策もやりますと謳っている場合もありますが、その内容は基本的なものに留まっており、浅いケースがあります。
例えば、サジェストの内容を確認したり、キーワードを盛り込む程度など、簡単にすぐにでもできるような対策にしかなっていないケースがほとんどです。
しかも、要注意なのが、高いライティング・記事執筆のサービスであっても、同様のケースが見受けられます。
この中身まで、しっかりとこだわって業者の選定をしてください。
やはり、キーワード分析だけでなく、そのキーワードの競合を分析し、上位にあるサイトを分析するなどはノウハウのある人が時間をかけて行うものですのでここまでやってくれるかどうかを確認してください。
ちなみに、当然ですが、我々であれば単なる表面的なSEO対策ではなく競合も分析も含めたサービスの提供も行っておりますので、ぜひ、SEO対策やコンテンツマーケティングを強化して行きたいと思われる企業様はお問い合わせください。
記事の費用が決まる要因3:依頼する内容の専門性
ここまでで、ライティング、記事制作の費用尾が決まる要因の2つを解説してきました。
そして、最後のポイントが非常に軽視されがちですが重要なポイントである依頼する内容の専門性
を解説します。
制作する記事、コンテンツがどれだけ専門的なのか、調査が必要なのかについても単価が大きく変わってきます。
日用品や食品であればコンテンツを作る側の人も比較的慣れており生活に密接に関わっているので専門的なノウハウがなくてもコンテンツが制作できるためその分費用も安く抑えられます。
一方、BtoBを対象とした記事のライティングは、クラウドソーシングに多く存在する主婦を始めとした一般的なライターには対応できません。
もちろん、ライティングはできますので、制作そのものは依頼できますが、やはり満足いく品質のものが出来上がることはあまりありません。
一方で、BtoBを対象とした記事のライティングについては、記事制作の専門会社であっても、あまりクオリティが良くないケースがあります。
なぜかと言えば、実際にコンテンツ、記事を制作するのが、記事の制作の専門会社であっても、外部の主婦などのケースが多いためです。
一方、我々は、元々がBtoB向けのコンサルティング会社のマーケティング部門の経験を元にサービスを提供していますので、BtoBに関する知識を膨大に保有しており、我々ならではのBtoBの記事制作、コンテンツの制作が可能であるのです。
この領域においては、他の記事制作会社などに負けないと自負しておりますので、このBtoBマーケティングをしっかりとやっていきたいと思われる場合には、是非お気軽にご相談ください。
3.クオリティの高いライターや会社の見分け方とは?

ここまで記事制作における費用や相場が決まる理由や相場の内容を解説してきました。
それでは、最後に、クオリティの高いライターや会社の見分け方についてを解説していきます。
まず、そもそも【クオリティの高い】の定義をここではコンテンツマーケティングを重視している方向けのコンテンツにしていますので、【SEO対策を重視した記事】だけでなく【CVR等KPIの改善に繋がる記事】の制作とします。
【SEO対策を重視した記事】については、検索エンジンから評価され上位表示されやすい記事であること。
【CVR等KPIの改善に繋がる記事】は、少しわかりにくいかもしれませんが、単なるCVR(資料請求や購入など記事のゴールに繋がる率)が高まることは当然として、その後のKPI、つまり資料請求であれば資料請求後にも成約に繋がる可能性を上げあられる記事であること。
ここまでをクオリティーの高い記事としています。
そこで重要となるのが、SEO対策や記事執筆において、どこまで介入してくれるのかという視点です。
我々であれば、1つの記事を制作するためにクライアント企業のキーマンへのインタビューなども行うほど、記事の執筆に介入していきます。
なぜならば、そこまでしないと本当に響く記事が作れないためです。
SEO対策で上位に表示することも難しいですが、一方で単に上位に表示されただけではビジネス上インパクトはありません。
そこからさらに、資料請求、そしてその後購買に繋がるためには、非常に深い記事を制作しなければなりません。
だからこそ、この記事制作、コンテンツ制作における介入度で見てください。
また、逆に「実績の多さ」特に「大手企業の実績の多さ」は、良い企業と錯覚させるのでしょうが、実は大手企業の保有するオウンドメディアは大量に質の低い記事を投下しているケースも多いため、「実績の多さ」や「大手企業の実績の多さ」には惑わされないようにしましょう。
また、実績の「多さ」はつまり、質の低いライターを多数抱え、安い案件を請ければ簡単に実現できるのです。
一方で、コンテンツ制作において深い介入をした場合、どうしても月間に受けられる案件の数も絞っていくしかないのです。
絞らずにむやみやたらに案件を請けてしまうと、クオリティーを担保することが難しいためです。
だからこそ、記事制作、コンテンツ制作における介入度が重要になるのです。
4.まとめ<記事の依頼について気をつけてほしいこと>

記事の制作の依頼に関しては、今回ご紹介したように相場の幅はかなり広いです。
相場より安くしたいというところにゴールを設定するよりも良いコンテンツをつくってSEO的に上位に表示されたり、そのコンテンツを読んだ方々が自社のファンになるようなところにゴールを置き向かっていただきたいと思います。
また、我々の会社は今回の相場感の中では正直言って少し高めの価格帯の会社です。
ただそれには、コンテンツの中身にこだわっているからという自負もあります。
本気でコンテンツマーケティングに取り組んでいきたい企業があれば直接我々の方までお問い合わせください。